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イム・ヨンウンの反逆、K-POPはCDから離れられるのか

2025年7月29日、K-POP市場を揺るがす大きな問いが投げかけられた。韓国で最も多くの実物アルバムを売り上げる歌手の一人である「アルバム王者」イム・ヨンウンが、自身の2枚目となる正規アルバムをCDでリリースしないと宣言したのだ。所属事務所が明かした公式な理由は「環境保護」であった。
このニュースが伝わるとともに、業界はざわめいた。彼の「善良な影響力」を称賛する声もあれば、「莫大な収益」を諦めた彼の決断を無謀だと評する声もあった。しかし、はっきりしているのは、今回の決断が単なるアルバム発売方式の変更を超え、K-POP産業が長年向き合ってこなかった構造的ジレンマを表面化させた「勇気ある反逆」だという点である。
音楽なきアルバム――「フォトカード」だけが残った奇形的市場
いつの間にか、K-POPの実物アルバムはその本質を失ってしまった。CDプレーヤーが家庭から姿を消したこの時代、アルバムの主役であるべきCDは一度も再生されることなく捨てられることが多い。その代わりを果たしているのは、メンバーの顔が収められた「フォトカード」やファンサイン会の応募券である。ファンたちは好きなメンバーのフォトカードを手に入れたり、当選確率を高めるために何十枚、時には何百枚ものアルバムを購入する。
その結果、K-POPのアルバム売上は毎年新記録を更新してきたが、その裏では「アルバムゴミ」という暗い影が色濃く残っている。包装ビニールや分厚いフォトブック、そしてプラスチックCDが山のように積もり、深刻な環境問題を引き起こすとの批判が絶えず指摘されてきた。しかし「初動売上」という数字でアーティストの成功を示さなければならない産業の慣性の前では、このジレンマは容易に解決されなかった。
最も多くを失う者の「最も勇気ある選択」
まさにこの点で、イム・ヨンウンの選択は大きな重みを持つ。これまで一部のアーティストが環境配慮のため「プラットフォームアルバム」を試みた例はあったが、イム・ヨンウンのように圧倒的な実アルバム販売量を誇るトップアーティストがCDリリースを全面中止するのは、K-POP史上初の出来事だ。


彼は今回の決断で、すぐにでも数十億ウォンに上るかもしれないCD売上の利益を放棄することになる。つまり、この奇形的な市場構造から最も多くの利益を得ていた人物が、むしろその構造を変えるために最大の損失を受け入れたのだ。これは「環境保護」という名目を超え、K-POPアルバム市場の現状が異常であるという認識を、業界の誰よりも深く持っていることの証左である。最も多くを失いうる者が放ったこの勇気ある選択は、どんなスローガンよりも強いメッセージを持っている。
「善良な影響力」、最強のブランディングとなる
もちろん、この決断が単なる商業的損失だけを意味するわけではない。長期的な観点から見れば、これは「イム・ヨンウン」というブランドをより堅固にする最強の「善良な影響力」の実践である。今回の決断で彼は「歌が上手い歌手」という域を超え、「社会的責任を果たすアーティスト」というイメージを確実に大衆に刻み込んだ。
それは、彼のファンダム「英雄時代」がいかに強固であるかを改めて示している。彼のファンたちはただ歌を楽しむだけでなく、彼の善行や信念を共に支援し、広めている。「歌手とファンが一緒に世界をより良くしていく」というこのポジティブなストーリーは、いかなるマーケティングよりも強い力を持つ。イム・ヨンウンは目先のCD収益よりも、ファンとともに作り上げる「持続可能な価値」というより大きなビジョンを見ているのだ。
イム・ヨンウンが投げかけたボール、今度はK-POPが答える番
「アルバム王者」イム・ヨンウンは自らCDという王座を降りた。彼が投げかけたボールは、今やK-POP業界全体へと渡された。他の大手事務所やファンダムも、彼の勇気ある選択に共感し、追随することができるのだろうか。ファンの所有欲を満たしつつ、環境保護も両立できる、より良いアルバムの形とは何なのか。
イム・ヨンウンによる今回の反逆は、もしかするとK-POPアルバム市場のパラダイムを根本から変える大きな転換点の始まりかもしれない。音楽の価値はプラスチックのCD1枚ではなく、アーティストとファンが共に分かち合うすべての瞬間にあるという、彼の静かな訴えに対し、これからK-POP市場がどのように答えるのか、注目していくべき時である。
「この記事は、元の韓国語版をAIの助けを借りて翻訳し、その後、ネイティブの記者が編集しました。」

写真=MHN DB、フィッシュミュージック
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* This article is provided by MHN Sports.