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映画「悪魔が引っ越してきた」―イム・ユナとアン・ボヒョンの挑戦、残されたのは新たなイメージだけ

MHN|2025-08-12 21:36

コメディの笑いも、オカルトのミステリーも、ロマンスのときめきも。そのいずれもが物足りない映画「悪魔が引っ越してきた」が公開される。

「悪魔が引っ越してきた」は、毎晩悪魔として覚醒するソンジ(イム・ユナ)を見守るという一風変わったアルバイトを引き受けることになった無職の青年ギルグ(アン・ボヒョン)の奮闘を描いた作品だ。

デビュー作「EXIT」(2019年)で942万人の観客を動員したイ・サングン監督の次回作である。当時は斬新な設定と演出、ユーモラスなキャラクターに高い評価が集まった。しかし今回は、前作で好評だった持ち味が存分には発揮されていないようだ。

複合ジャンルを標榜してはいるが、実際にはどっちつかずの曖昧なジャンルに留まっている。ソンジの体に宿った悪魔を除去しようとするオカルトミステリー、ソンジとギルグのロマンス、彼らのコミカルなやり取り――さまざまな要素が盛り込まれているものの、それらが調和せず統一感に欠ける。

コメディの魅力は、ソンジの父チャンスを演じるソン・ドンイルの機転による笑いだけが時折響く程度で、状況やセリフから生まれるユーモアは命中率が低い。無理やり感も否めない。

ギルグとソンジのロマンスも、熱くも冷たくもない中途半端さが残る。特に後半、悪霊の正体に関する物語が中心となると、ロマンスの熱も冷めてしまう。オカルトミステリーとしてのドラマもあるが、既視感のある設定ゆえに新鮮味や感動は大きくない。

展開も弱く、骨組みのない枝葉ばかりで構成された印象だ。ランニングタイムを稼ぐために短いエピソードを無理につなぎ合わせた感があり、物語を追いたくなるような没入感や緊張感は見当たらない。

無職の青年ギルグが自身の価値を見つけ出すという点でエールを送るメッセージは含まれている。そこに家族愛も組み込まれているが、物語自体の力が弱く心に響きづらい。

結局、残るのはイム・ユナとアン・ボヒョンの新たなイメージだけだ。

イム・ユナは、昼は清楚なベーカリー店員、夜は無邪気な悪魔へと変貌するソンジを演じ、事実上の一人二役に挑戦した。外見だけでなく話し方や仕草、性格まで際立って対照的に演じきり、その演技が光る。キャラクター設定ゆえにやや過剰な面も否定できないが、体当たりで臆することなく新しい挑戦を見せたことには拍手を送りたい。

ギルグ役のアン・ボヒョンは、これまで見せてきた強烈なカリスマを脱ぎ捨て、控えめで素朴な青年へと完全に変身。素直で可愛らしい魅力は観客の心をつかむに十分だ。ただ、良いキャラクターに出会ったにもかかわらず、緩いストーリーの中で潜在力を十分に発揮できなかったのが惜しまれる。

なお、「悪魔が引っ越してきた」は8月13日に公開される。上映時間は113分で、12歳以上観覧可となっている。

「この記事は、元の韓国語版をAIの助けを借りて翻訳し、その後、ネイティブの記者が編集しました。」

写真=CJ ENM

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* This article is provided by MHN Sports.

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